自然にやると人間がFXに必ず負ける理由
よく、FXに限らず、投資ではメンタルが重要 - と言われます。
が、僕はこの「メンタル」という言葉は余り好きではありません。
「メンタル」というよりも、人間という「心」を持った動物の行動には、そのバックグラウンドにある科学的原因があると思うからです。
それは機械やコンピュータにはない、アナログならではの科学と言えるかもしれません。
理屈っぽいことは置いておいて・・・
人間が動物としてフツーにFXをやると、必ず負けると言われています。
そのあたりをお話してみましょう。
まず、「プロスペクト理論」という有名な理論があります。
平たく言うと、これは、
人間は利益よりも損失にナイーブである
という理論です。
仮にドル円で114円の買いポジを持っていたとします。
この時、人間という動物は、、
116円になった時の利益よりも。112円になった時の損失の方にナイーブだ、ということです。
言い方を変えれば、50pipsの利益よりも50pipsの損失を出した時のショックの方が大きく感じる - ということです。
覚えはありませんか?
なので、放っておくと、どうしても利確が早くなり、損切りが遅くなります。
いわゆる「損小利大」よりも、「利小損大」となるように、
人間という動物は 運命づけられている - ということです。
こんにちは! 伊藤佳紀(Yoshiki)です。
相場の方はどうも、今週末にアベトラ会談があるものの、
大勢的には円高の方向に向いているようですね。
フランス等ヨーロッパの不安も後押ししているようです。。
そして、
アンカリング
です。
「アンカリング」とは、アンカー(錨) -
すなわち、
直前の値に気を錨(と)められてしまう、ということを言います。
例えばドル円が今、112円だとすると、これが111円に下がると前の価にアンカリングされ、人間にとっては、111円が「お買い得」に見える、ということです。
しかし、当然、相場には、トレンドというものがあります。
112円が111円に下がったということは、それまでの上昇トレンドから下降トレンドに変わっているのかもしれません。
その後下がれば下がるほど下降トレンドに変わっている可能性が高くなります。
下げ止まりを確認することなく「買う」のであれば、それは「押し目買い」ではなく、「値頃買い」になってしまいます。
いわば、「感覚の買い」です。
こうしてみると、前回の「プロスペクト理論」を含めFXでは、人間の感情に正直に行動すると必ず負けるように仕組みづけられている、ということになります。
それに対処する方法は、、
相場の法則を知り、「ルール」「に沿って科学的に行動(取引)することです。
で、、、
ではこの、人間の弱さをどう克服するか。
それにはやはりよく言われることですが、
取引ルールを明確に作り、それを忠実に守ること
に尽きます。
これにはFX教材にあるツールやノウハウの助けを得ることも含みます。
特に重要なのが、「損切り」です。
よくある「人間」の行動が、値が損切り値あたりに近づくと、
「もうちょっとだけ様子を見よう。」
と、ロスカットの値を遠くに動かしてしてしまうことです。
覚えありませんか?
僕はあります。(笑)
でも、お分かりですよね。
これをやると、損失がさらに膨らみます。
なので、再度ポジション保有をするにしても、一度決済して改めてポジションを持ち直すことです。
ポジションを持ったままでは、相場を冷静・客観的に見ることができません。
ポジションをリセットしてしまえば、それが無くなり、相場を冷静に、科学的に見ることができます。
損切りはスポーツでいう「守備」。
攻撃と守備は車の両輪にして、「損切りという守備」を怖れず、(ちょっと言い方は悪いですが)どんどんやることです。
特に取引金額を増やした時が要注意です。
このとき人間には通常、いわゆる、「ふるえ」が来ます。
この時、この恐怖感に打ち勝って、損切りを遅れることなくできるかどうかが、
人間がFXに勝つ
非常に需要なポイントになるのだと思います。
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